ブラックウォールナットを使ったリビングボード。

全長３８００ｍｍにもなる非常に大きなものです。
特徴は何と言っても”ルーバー（格子）”の意匠でしょう。極めて整然と並んだ格子を見ていると、何とも清々しい気持ちになります。

右半分が扉、左側は細かく仕切られた抽斗がずらりと並び、まるでパズルの様です。天板中央付近のガラスは家族全員の携帯電話を納める場所で、２列繋がった抽斗の中が見えるように工夫されています（勿論充電器用コンセント付き）。

格子は取手の役割も担いますので、陰の付き方も含めその深さを確保する為の工夫が必要でした。実物を見ればその苦労の痕がわかってもらえる事と思います。

写真はリフォームされたばかりのリビングに設置したもの。
住宅の床や壁は結構ゆがんでいるもので、現地に鉋を持ち込み台輪や背中を削る微調整が必要です。建築途中の造り付けならばまだ楽だったかもしれません。
こうしてピッタリと収まった家具を眺めると、格子の整然さと相まって気持ちまでが整理される気がします。