グラインダー倶楽部?
 以前、当HPでバンドソーブレード研磨機をご紹介しましたが、他にもブレードの切れ味に不満を持っている方がいらっしゃる様で、ご自分で様々な工夫を凝らした自作研磨機を作られています。目的を達成するための手法はそれぞれ有り、大変興味深いものがあります。今後作ることを検討されている方のためにも一部ここでご紹介したいと思います。

大分県Yさん作
ポイント
・モーターは市販のディスクグラインダーを使用。
・切り込み軸は水平移動形(アリ溝を使い高剛性・高精度)。
・すくい角調整可能(加工点を中心に旋回出来るよう工夫されている)。
・凝ったリンク機構により砥石動作とブレードの送り出しが連動。
・しかも送り出し金具が加工点近くにあり、不等ピッチにも対応。
・30cm四方のベース上にコンパクトにまとめられている。
 その他にも様々な調整機構が仕込まれており、非常に実用的なデザインだと思います。最大の特徴は砥石軸が水平に動作する所でしょう。

神奈川県Nさん作
ポイント
・砥石にはダイヤモンドホイルを使用(これならばチップソーも研げる)
・ブレードを掴むベースが長く、他に支えを置く必要が無い。
・すくい角調整が可能。
 この方は、ウクレレ工房を営んでおられ、日常的にハードウッドの薄板を必要としています。この研磨刃で、200mmのローズウッドが挽き割り可能となったそうです。すくい角はなんと30度!さぞかし切れ味が良いでしょう。HPはこちら
  http://dragondou.fc2web.com/
(因みに、バンドソーの刃はチェンソーの様に食い込み防止機構がありませんので、すくい角を大きくした場合には注意が必要です)