　クルミを使ったベッドです。
　注文主は４人家族ですが、お子さんがまだ小さいので、３台のベッドを並べて川の字になって寝る構想です。また、奥様から日中はこの上で洗濯物がたためる様なスペースにしたいとのご要望が有り、それならば畳ベッドが良いのではということになりました。

　畳には通常縁が付いていますが、あまりにも和風なのでベッドには似合いません。そこで”琉球畳”を使うことにしました。縁が無いだけでは無く織り方も独特で、良い雰囲気です。
　また、木の上に直に布団を敷くと、どうしてもカビの問題がつきまといます。畳でもカビは発生しますが、有る程度は防いでくれるでしょう。但し、敷きっぱなしではいけません。定期的に干してやる必要が有ります。

　毎度の事ながら、一つ仕掛けを作りました。ご覧の通り内部には収納スペースが設けられています。押入の無いお部屋でしたので、布団をしまうのに重宝するでしょう。

　組立はスクリューを使って現地で行いました。スクリューには石鹸を塗ってありますので、引っ越しの時には再度分解できる様になっています。

　
　お子さんが大きくなれば、もう一台同じものを造ってほしいとのお話。市販の家具では生産中止などで同じものが手に入らない可能性が有ります。
　”同じものがいつでも買える”これも工房家具屋の重要な仕事です。