厨子
  Material:マロン(ヨーロッパ産栗)
  Size:W350×D210×H450   拭き漆
拭き漆の厨子。

初めて挑戦した拭き漆の作品になります。まずはかぶれなくて安堵。
厨子は長年に渡り使われるものなので、漆塗りで仕上げる必要があると聞いたことがあります。確かに通常行われるウレタンやオイルフィニッシュより堅牢な塗装なのでしょう。何代にも渡って受け継がれる品物には重要な事です。

扉の鏡板は、栗のはっきりとした木目を生かした竹の子模様の板をあてがっています。良く”ブックマッチ”と云われる方法が採られますが、導管の流れが互い違いになるのを避けるため、隣同士の薄板を平行に練り付ける方法としています。
Pヒンジ・つまみは全て真鍮の無垢材から削り出したもの。この厨子に無骨な金物は似合いませんね。